GOGO HIRONISHIKIDS 進め進め双六 2016年度版
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2016年4月熊本を襲った大地震、特に益城郡に大きな被害をもたらしました。益城町内の広安西小学校は町の指定避難所となりました。
子どもたちに「君たちの復興は幸せを取り戻すこと(復幸)です。君たちの笑顔が大人たちを元気にします」と呼びかけた井出校長先生は学校内に内閣を発足。校長先生が内閣総理大臣、教頭先生が官房長長官など、先生たちはそれぞれの役割名を任命され「子どもたちに後ろを振り向かせない、下を向かせない」ために奮闘をしました。その明るさは私たちボランティアに入った者たちに「ここが被災地?」だと思わせるムードがありました。
全国からたくさんのボランティアが駆け付け、子どもたちを励まし続けました。その一年を双六にしました。過ぎてしまえば細部は忘れてしまうものですが、記録として残すことで、たくさんの人々が応援していたことを思い出すことで、つらい記憶よりも楽しい思い出を振り返って欲しいと願いました。
その年の卒業式に合わせ、全校生徒に配布しました。
熊本日日新聞2017年4月6日掲載
掲載文の一部を紹介。
熊本地震が発生した4月から翌年3月まで、熊本県益城町の広安西小学校であった出来事を描いたすごろくが完成し、児童に贈られた。176個の升目には避難所になった同校で開かれた支援イベントが日付順に並び、激動の一年をたどることができる。児童たちは「一生の思い出として大事にしたい」と喜んでいる。
関西を中心にすごろくを使った読書会を開催しているボランティア団体「双六読書会・小さな靴あと」(兵庫県西宮市)が贈った。同団体は地震後の地震後の支援活動で動向を3度訪問する中、全国から集まった多くの支援を形に残そうと、すごろく作りを企画。山鹿市のイラストレーターが176の絵を手掛けた。
くまもと菊池のスイカ農家の一年双六
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熊本県は農産物の宝庫ですが、中でもスイカは有名です。温室で作るスイカは夏の気配を感じ始める頃、高級スイカとして全国に出荷されています。
大林真美さんの夫のご実家がスイカ農家です。ご夫婦で長年、愛情をこめてスイカを作っています。スイカができるまでと、農家の過ごし方の一年を辿る双六です。
こちらはスイカの生育を学ぶ双六としても活躍。熊本イベントで活躍しました。
温室高級スイカの育ち方
農家の一年も楽しく
スイカ農家の一年は元旦から始まります。種をまき、苗を育て、ビニールハウスの管理や、実の選別をするなど手間暇かけた作業を知ることができます。一株に1個しか作らないという、大きな美味しいスイカを作る心意気も伝わってきます。摘み取った小さなスイカたちも味噌漬けにして無駄にはしない愛情があふれています。
モグラ叩き行事や、他の作物を育てたり農家の生活を垣間見ることができます。スイカの赤い色をメインにした目にも楽しい双六です。
熊本地震の支援活動で、西原村の仮設住宅に避難されておられる方々や、そこから通うデイサービスのぎく荘にお伺いして双六大会を開催しました。
「すごろくなんて久しぶり」と歓声が上がる中、サイコロを振れば、老いも若きも皆同じ、楽しく一番上がりを目指します。
朝日新聞に掲載
肥後弁百人一首 季節編
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肥後弁で語る百人一首(季節編)です。肥後弁は熊本地方の方言です。地方の方言で百人一首を訳してみたら親しみが湧いてきませんか? 熊本支援で作成してみました。遊ぶ時には、熊本県以外では止まったマスの肥後弁を声に出して読んで楽しみました。絵マスにはQRコードがついています。2017年頃の熊本の復興状況、また歴史や名所などを知ることができます。
西原村の仮設住宅でも配らせていただきました。「壁に貼れば華やかになるわね」笑顔を見せてくださったことを思い出します。
擬人化した猫たちが四季の歌を
兵庫健民祭に出店した際、一部の双六を販売しました。その中で一番人気がだったのがこの双六です。熊本出身の方が懐かしがって買ってくださいました。
61番 古への 奈良の都の八重ざくら 今日九重に 匂いぬるかな
伊勢大輔
(昔の奈良の都(平城京)の八重桜が、今日はこの(平安)京の九重の宮中のこの辺りに(八重よりも美しい九重のごとく)咲き匂っていることでございます)
画面をクリックするとこの句の肥後弁訳が拡大されます。
23番 月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど
大江千里
(月を見ているとあれこれとどめなく物事が悲しく感じられてくる。私一人のための秋ではないのだけれど)
肥後弁訳
こりゃあものさみしか。 秋の月ば見とると、あれやこれや思いだするやろ? そいがさみしかとよ。ってゆたっちゃくさ、おいだけに秋が来とるわけじゃなかってことは、わかっとっとばってんねえ。
平安の雅な時代の歌ですが、方言で訳すと親しみが湧いてきます。肥後百人一首には外部サイトに繋がっています。下をクリックすると熊本復興の歩み、2017年頃が分かります。西宮神社横の「肥後百人一首」のバーナーを探してクリックしてください。
肥後弁百人一首のページへ
妖怪双六 熊本編
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妖怪は子どもたちに根強い人気があります。熊本出身のご当地妖怪も登場する双六を作りました。熊本県清和小学校児童クラブにて妖怪を研究している門脇先生の説明も交えて楽しい時間を過ごしました。
妖怪は何を伝えたいのだろう?
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遥か昔から言い伝えられてきた妖怪たち。妖怪はなぜ生まれ、人間たちに何を伝えたいのだろう、そんなことをテーマにしています。熊本のご当地妖怪アマビエは病気治癒の妖怪として一躍有名になりました。病気や事故に気を付けようという注意を呼び掛ける存在として、ちょっと怖い妖怪になったのかもしれませんね。
妖怪双六は兵庫編もあります。兵庫編は学習双六のコーナーに詳細があります。
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ちょいと山都町双六
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イベント開催向けに作成された双六です。熊本県益城郡山都町の歴史や名所を訪ねるつもりで、パーツを台紙に張り付けて仕上げていく双六です。残念ながら台紙と絵マスの公開はありませんが、YouTubeの「ちょいと山都町双六」を視聴されますと、山都町を観光した気分に浸れます。
YouTube
「ちょいと山都町双六」
双六作成キットはダウンロードできませんが、山都町を観光することができます。